《四万十川のシンボル・沈下橋》観光シーズンの際には特にご注意いただきたいこと
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
四万十川の象徴的な存在ともいえる沈下橋。
台風などで川が増水した際、流木などで橋が流されないように、水の抵抗を極力なくすために欄干をなくした橋。
元々は川の向こう側に住む地域住民にとっての生活道なので、橋が分断されてしまったら大変不便になってしまうことから先人たちの知恵が凝縮した造りとなっているのでしょう。
いろいろ呼び名を間違えられますが〈ちんかばし〉が正解で、四万十川にはこの橋が三十数本かかっています。

一番メジャーなのが当庵から車で15分ほどのところにある〈佐田沈下橋〉でしょう。
数年前〈遅咲きのひまわり〉というテレビドラマのロケ地にもなりました。
沈下橋としては一番手前に位置し、遊覧船〈さこや〉さんはこの辺りからの出発。

そして四万十市の一番奥・西土佐エリアに入る手前にあるのが〈岩間沈下橋〉。
個人的にはここからの四万十川の蛇行した景観が一番美しいと思っていて、休憩所〈四万十茶屋〉には演歌歌手、三山ひろしさんが歌唱した〈四万十川〉の歌碑が飾られています。
その他の沈下橋情報は〈四万十市観光協会〉公式サイトをご参照。
いずれの橋も車1台分が通行できるほどの幅しかなく、橋の上での車のすれ違いはできません。
向こうから車が通っているのが見えたら、渡らずにふもとで待ち行き過ぎてから渡る必要が。
本来生活道として架けられているため、普段は車の往来がそれほど多くないのでそれで事足りていたのでしょう。

車で走ってみると欄干がないため、まっすぐ前だけを見ていると座席からは橋の存在がわからず少々怖いかも。
でも実際には案外余裕があるのでサイドミラーで確認しながら進んでいけばなんてことないのですが。
川に落ちたというのも聞いたことありません。

そんな沈下橋、GWなど観光の方が急激に多くなる繁忙期には大渋滞になることが。
何台もの車が続いて渡ってきて、それを待つ車が何台も連なる。
生活している人もその間ずっと待たねばならないなどかなりの支障が出ることも。
この時期には特に、近くの駐車場に停めてから歩いて渡ることをおススメします。
誘導員が出ることもありますので、それに従って協力し合って四万十川の景観をお楽しみください。
レンタサイクルでのご利用の場合も同じです。
橋の上に駐輪し、自転車を下りて写真を撮るのに夢中になり、風で四万十川にドボンということ多々。

貸出している四万十市観光協会でもそこは注意喚起の案内をしているようですが、絶対に避けてほしいことです。
回収の間遊覧船の運行など他の方にも迷惑がかかりますし、ご自身のその後の行程にもズレが生じることも。
自転車でも橋を通行している人がいる限り、地域の住民はそれが渡り切るまで待たねばなりませんからね。
GWではそんな事態にならないよう、どうか事情をご理解いただきご協力をお願いします。