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安住庵日記

《御礼》皆様のご愛顧のおかげさまで創業六十周年となりました

明けましておめでとうございます。

 

安住庵・支配人の渡邊です。


 

前身のホテル中村が創設されたのが1964年12月のこと。


この年は前回の東京オリンピックが開催されたこともあり、日本国内イケイケの時代で、これに合わせて開業した会社やお店が多かったとのこと。

1年前の元旦のご挨拶ブログにて「創業60周年を迎えました」と書きましたが、正確には「60年目に入りました」というのが正しいことでしたね。

女将の祖父が創設し我々で3代目となりますが、長きに亘り宿を営んでこれたのも、ひとえにこれまでご愛顧いただきましたたくさんのお客様のおかげであると深い感謝の念に堪えません。

 

 

 

初代社長・尾﨑久晴

 

 

 


60年の歴史の中でも、数年前のコロナ禍は激動の数年間でした。


ゴールデンウィークさえも休業を余儀なくされるなど、これまでの宿業界では考えられないような事態に。


でも世界中のいろいろな立場の人々が同じような境遇に強いられた結果、それまで常識だったことを見直すきっかけになったことも事実。


宿業界では繁忙期はもちろん営業しているということなど、人出不足や従業員の労働条件の改変等のことから、それまでの当たり前からの脱却をしなければならない時代になったのかもしれません。

 

 


当庵でもコロナ収束後、定期的に休館日を設けて従業員の一斉休日取得を行うようになりました。


そしてまた、できる限り一人でも多くのお客様の受け入れようという考えから、ゆったりとお過ごしいただくために全体の人数や組数を制限をしながらの営業に。

 

各お部屋の定員数も減らしていますので、登録上の最大収容人数は35人(消防法上の人数)ですが、実質は20名を超えると予約の販売を停止するようにしています。

 

これは繁忙期でも同様で、そのためご希望のお日にちにお部屋をお取りづらくなることもあるかと思います。


何の制限もなくお受けすれば目先の売り上げにはつながり会社的にはいいことだと思いますが、こちらがバタバタとしている雰囲気を出してしまっていたら、お客さまにはあわただしく感じられてしまうでしょうから。

 

 

 

今年の初日の出は心なしか大きく見えたような

 

 

 


新しい年が明け四万十は温暖な過ごしやすいお正月に。

 

61年目となり建物の老朽化は否めませんが、随所に手を加えご逗留いただく方に居心地のいい宿でありたいと精進しております。

 

 

 

リニューアル時に書いた看板の文字はあまりに拙く

 

 

 


〈賓至如帰(ひんいたりてかえるごとし)〉。


お客様が宿にいらしてご自身の田舎に帰ったようにお寛ぎいただく。


この思いをこれからもずっと持ち続け、皆様のお越しをお待ちしております。


皆さまにとって2025年が健やかな年でありますように。

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