高知の旬の果物《宿毛小夏》は食べ方に一工夫必要です
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
高知での春から初夏にかけて楽しめるフルーツの代表格《小夏》。
九州では《日向夏》と呼ばれ、この2つの地方で全体の9割以上の生産量があります。
その他の一部では《サマーオレンジ》とも。
何といっても柑橘類の中では極めてみずみずしく、口の中いっぱいにジューシーで爽やかな香りが広がります。
高知県の中でも四万十市のお隣・宿毛市が取り扱い量が最も多く、中でも《宿毛小夏》という独自のブランド品は同市の特産品として広く出荷されています。
宿毛小夏は日向夏からの変異種のようで、一般的なものより酸味が少ないのが特徴です。
当庵でも現在は夕食終わりのデザートにお出ししています。
この小夏、他の柑橘系のものとは大きく違う特殊なむき方があります。
リンゴのようにクルクルと回しながらカットしていくのですが、この時通常ははいでしまう白い甘皮を残すようにするのが最大のポイント。
《果物情報サイト・果物ナビ》では図で紹介していますのでご参考にしてみて下さい。
読んで字のごとくこの甘皮が甘みを感じさせ、果肉と(薄皮も)一緒に食べることでより美味しく召し上がっていただくことができるというわけです。
甘皮を残した状態でご用意し、このことを説明しているのですが、「甘皮は食べないもの」という先入観があるのかたまに残しているのを見かけます。
果肉だけだと酸味が立ってしまうのですが、ちゃんとした食べ方をされた方からは、「こんなみずみずしい果物初めて食べました。感激です!」との声も。
道の駅などでも取り扱っていますが、お土産に買って帰る場合は、テニスボール大のずっしりと重く、表面がデコボコでない黄色が綺麗なものを選ぶといいでしょう。
高知県には自慢の果物もたくさん。
この時期ならではの旬のフルーツを是非味わってみてください。