《タクシーはすぐにつかまらない⁈》予定が決まっていたらお早めのご予約を
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
全国各地には観光地であってもタクシーがないところがたくさんあるようで、最寄りの駅との送迎を自家用車や、最近一部で解禁され話題になっている乗り合いのライドシェアでお客様をお迎えするところも増えてきているとか。
ここ四万十市(当時は中村市)では私がこの地へ来た26年前にはタクシー会社はたしか5社あったはずですが、現在は2社に(事業所名では3社)。
この四半世紀で2社が閉め、もう1社は別の会社に吸収されと減少の一途に。
やはり人口に比例して利用者は減ってきていて、県外からの観光客は季節によりばらつきあるので安定していないということが最大の事由なのではないでしょうか。
ドライバーさんが高齢化していても後のなり手がなかなかいないようです。
そんな現状の中、ここのところ迎車の電話を入れても「今出てしまっていて車の空きがないんです」という返答がちらほら。
年々台数が減ってきていることから当然のことなのですが、最近特に顕著に感じます。
ドライバーさんがどのような勤務体系になっているのか定かではありませんが、タクシー会社としてはただやみくもに待機させておくわけにはいかないということなのでしょう。
曜日や時間帯によっては極端に台数が少なくなることがあるのかもしれません。
こうしたことからの注意点。
〈お帰りの列車や遊覧船の時間が決まっているならばとにかく早めにご用命を〉
チェックアウトの際に、「いまからタクシーを」というご要望があっても、都会と違って車が空いていない、つかまらないことがあります。
中村駅へは10分ほどですが、それ以外の場所へ行かれる際は時間が取られてしまうため、空いていても迎車できないことも。
ちなみにこの辺りは流しのタクシーはいません。
どこにでも必ず迎車の連絡が必要になります。
利用客が少なくなったとはいえ、免許を返納されたような地元の高齢の方にとっては、病院やスーパーへの買い物など生活の足としても利用されているタクシー。
急な遠距離のリクエストにお応えできないのはこういうことのためのようです。
当庵では列車ご利用の方は10組に1組程度。
この辺りを観光するにはやはり車利用の方が便利なこともあり、最近ではお車でお越しになる方がほとんど。
でも数少ない方であっても車を持たないお客様に不便さを感じさせてしまうのは観光地としても大きな問題です。
現状すべての方が車利用になるなんてことはありえないことで、特に年々増えてきている海外からのお客様はその割合は多いのかと。
高知市内のバス会社〈とさでん〉では5年後運転手が6割減になるというショッキングな報告が。
四万十市でも行く末は明るくありません。
タクシーのない地域のように、なくなってしまってから一から整備することは不可能に近いのでは。
他の地域から比べれば現状まだ体制が整っているわけですから、タクシーはもとより、現在運行している周遊バスなどが多く利用されることが多少なりともプラスにつながるのではないかと考える次第です。
追記:
四万十市内であっても四万十川上流の西土佐地区にはタクシー会社はありません。
ここ中村駅周辺にあるタクシーが約50分かけて迎えに行くことに。
予土線江川崎駅で下車され観光される場合には事前予約必です。
●平和観光タクシー 電話0880-34-1414
●鈴ハイヤー 電話0880-34-2413 ※すくもハイヤーも同じグループ
両社とも9人まで乗車できるジャンボタクシーも所有しています。
周遊バスの詳細は観光協会の公式サイトをチェック。