備蓄を前提として《黒潮町缶詰製作所》の缶詰を売店で取り扱い始めます
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
年明け早々不幸にも、能登半島では大規模な地震に見舞われ甚大な被害が出てしまいました。
大地震への啓蒙はここのところ各地でずっとされてきていますが、改めて防災に対する意識を強化しなければと考えさせられます。
被災された方々にはさまざまな問題が降りかかり、大変な思いをされていらっしゃることでしょう。
中でも〈食べること〉については当然ながら必要不可欠ですが、電気や水道などのインフラが遮断されている状況では料理することもままならず。
そういう状況では手軽に食べられるおにぎりや菓子パンなどの物資を配給することになるわけですが、道路が寸断されている場合などは難儀にされていることが多いようです。
そんな環境下で注目されている製品、それが〈缶詰〉です。
缶詰は場所を取らず常温での保存が可能で、日保ちが良くそのまま食べることができます。
手軽に開けられ、空き缶はその後容器としても利用可能になり、備蓄品としてこれに勝るものはないのでは。
特に最近の缶詰はほとんどがこのプルトップ式で、缶切りは不要になりより便利になりましたね。
この辺りでも影響が必至であると言われている南海トラフ地震。
四万十市のお隣・黒潮町ではこの周辺でも被災想定が大きいために、かねてより防災に対する意識をより強く持っています。
その一環として、同町は先の東日本大震災の後この缶詰に着目し、〈株式会社黒潮町缶詰製作所〉を立ち上げ商品開発に勤しんできました。
サバ缶、ツナ缶のように素材のみのものと違い、〈カツオの和だし生姜煮こごり風〉〈カツオと筍のアヒージョ〉など、〈調理された一品〉というのが最大の特徴。
ほぼ高知県産の食材を使用し、7大アレルゲンにも対応した一品となっています。
被災地で深刻化しているアレルギーを持つ人にも寄り添ったもので、今回の震災でも現地へ届け大変喜ばれているということです。
そんな黒潮町よりこの度、この商品をいざという時の備蓄品とすることを前提とした委託販売のご提案がありました。
通常時に売店で販売している缶詰を、災害時には宿泊客や従業員用に使用できるというものです。
常に宿に常備していることで物資の運搬の手間が省け、道路状況に左右されて物資が届かないという問題もクリアし、さらにその際には商品は無償で提供してくださるという至れり尽くせりのお声がけ。
売店販売品を防災用備蓄品としてとらえる。
黒潮町はこれまで防災に対する意識付けを住民にこんこんと説いてきましたが、四万十市を含め他のエリアへもより定着させる意味でもとても良い取り組みだと思い、当庵でも賛同させていただくことにしました。
こだわりのお料理をそのまま缶に詰め込んだ一品。
商品は20数種類あり、ここからどれを扱うかはこれからの調整となります。
お値段は500円くらいからと缶詰としては少々お高めですが、内容が分かればご納得いただけるものと。
〈黒潮町缶詰製作所〉ではさまざまなギフトも取り扱っています。
皆さまのご自宅用や贈り物として、防災グッズや備蓄品に缶詰を加えてみてはいかがでしょうか。