〈観光施設における心のバリアフリー認定制度〉の認定を受けました
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
ひと月ほど前、〈ユニバーサルツーリズム〉のセミナーを受講しました。
ユニバーサルツーリズムとは、障害のある方だけでなく、年齢を重ねることにより何らかの支障をきたす方などどんな人も気持ちよく旅行に参加できること。
アイマスクをしたり、車いすに乗ったりしてみて、障害のある方の立場になってになって考えてみるという内容でした。
普段何の支障もない健常者の立場では思いもつかないようなキヅキもあり、相手の気持ちを考えて接することの重要性を改めて考えさせられました。
障害や不具合の程度はひとそれぞれ。
はなから無理と決めつけず、ここを少しこう変更すれば健常者とまったく同じではなくとも旅行を楽しめるようになる。
そんな方向性を持ち取り組んでいる施設であることの認定制度〈観光施設における心のバリアフリー〉に申請し、この度観光庁より認定を受けました。
当庵は玄関で外履きからスリッパへ履き替えていただく形式で、お部屋の上がり口や大浴場など随所に段差があります。
車いすが自由に行き来できる段差のないフラットな状態ではないことから、これまでは一般的な〈バリアフリー〉対応ができない施設であるという認識でいました。
ですがセミナーを受講してみて今までも、聴覚障害のあるリピーターの方には筆談や文字シートでやり取りをしたり、テレビの字幕放送の出し方を確認したり。
以前のブログでもご紹介しましたが、お客様の方から教えていただいたことも。
【《テレビの字幕放送機能》恥ずかしながらその重要性に気付いていませんでした】
【聴覚障害のあるお客さまにとって〈心のバリアフリー〉の宿であるために】
また、ひとりで大浴場にいくことが躊躇われる方に、お部屋に介助椅子を設置したりという対応をすることもありました。
これらのことも〈心のバリアフリー〉に属することが分かりました。
完全な対応施設でなくてもバリアを取り除けることもある。
こちら側で判断するのではなく、コミュニケーションをしっかり取って、どうすればお泊りいただくことができるかを考えることが必要だと。
設備的に車いす利用や介助犬の同伴などどうしても難しいことはありますが、ご本人の状態をお聞きし可能性を探ること。
受講したセミナーでは過去に、視覚障害のある方に自動車の運転をする体験のツアーもあったとか。
頭の中では無理だと決めつけてしまいがちですが、どうしたらそれを叶えることができるのか、という前向きな心持ちが何より大切なことなんですね。