当庵が〈日帰り温泉〉〈立ち寄り湯〉をお受けしていない理由
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
「温泉だけ入ることできますか?」
最近はお電話をお受けすること自体が極端に少なくなってきましたが、半分はこのような内容のお問い合わせです。
数年前に〈平和な湯〉という地域で一番大きな入浴施設が閉館されてから、この手のお電話が特に増えたような気が。
Googleなどで〈四万十〉〈温泉〉と検索すると当庵もリストアップされるようで、大浴場のないホテルにお泊りの方が「温泉だけでも」ということなのでしょう。
結論からお伝えすると当庵はいわゆる〈日帰り温泉〉〈立ち寄り湯〉の方をお受けしておりません。
温泉をご利用いただけるのはご宿泊の方のみ。
20年前リニューアルした際に温泉施設を設え、当然ながらこのことをどうしようか検討しましたが、〈日帰り温泉は受けない〉という結論に至りました。
その一番大きな理由としては〈ご宿泊の方にゆったりと温泉を楽しんでいただきたい〉からということからです。
当庵の浴場は満室になった際のご宿泊の人数に合わせた造りに。
広大な敷地にいくつもの浴槽があるような露天風呂ではないので、いつ頃どれくらい来られるかわからない不特定多数の方をお受けしてしまうと、とても混雑する時間帯が出てくる恐れがあると判断しました。
そうなると、せっかくゆっくりとした時をお過ごしになられるためにお越しいただいた方がお寛ぎいただけなくなってしまう。
そんな思いからのリニューアル当初からの方針です。
以前のブログでも未就学のお子様をお受けしていないことをお伝えしましたが、日帰り温泉についても同様の理由になります。
とはいえ当庵の収容人数は満室でも20~25人位。
消防法上35人のところゆとりを持ったお部屋割りとするため、4名定員のところを3名に、3名のところは2名に、というように現在は1部屋にお受けする人数をタイプごと減らしています。
最大25名でも男女半々としたらそれぞれ12~3名程度。
それが時間をずらしてご利用なさるのでいっときにご利用になっているのはせいぜい4~5名ほどです。
それにはじゅうぶんな広さとなっています。
このようなことから当庵にご宿泊のお客様は、満室時でも混み合うことなくゆったりと温泉をご利用いただけるかと。
日帰り温泉を受け入れれば当然売上増につながるのでしょうが、あくまでご宿泊の方を中心とした当庵のモットーとなりますのでご理解いただければと思います。