〈春遠からじと思ったらまた冬到来〉でも温泉をより楽しむには外気は低い方がいい?!
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
寒さのピークは脱し、ようやく春の足音が聞こえ始めたかと思った矢先、またまた強烈な寒波が日本列島を襲来。
日本海側を中心に大雪をもたらすほどの予報とか。
ここ四万十でも先週は落ち着いた陽気で日中は軒並み最高気温10度超えだったのですが、今週は雪こそ降ることはないでしょうがまた冬に逆戻りするような。
ここ一週間位は寒さを感じる気候になりそうです。
厳しい寒さは嫌なものですが、寒さならではの旅の楽しみがありますね。
そう、温泉です。
暑い季節は湯船に長く浸かることもままならず、さっさと出てしまわれる方が多いでしょうが、寒さの中で入る温泉は身体の芯から温まることを実感でき、外気の寒さにさらされている顔もかえって気持ちいい程。
内湯から露天に通じるところを移動するときはヒヤッとしますが、湯船に入れば気持ちのいい事このうえないですね。
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当庵の引いている源泉〈新安並温泉〉はもともとPH値(ぺーはーち)が9,8というアルカリ性の泉質。
1~14までの段階で真ん中の7が中性なので、14に近い数値ほどぬるぬる感が強くなります。
元々そのヌメリ感がこの源泉の特徴なのですが、何故か寒い時期の方がそれを如実に感じられるように。
というよりも、外気が暑い夏場などは温泉にじっくり浸かることをせず、さっさと済ませてしまうのでそう感じるだけなのかもしれませんね。
今の時期は本当に乳液の中に入っているかのようにトロトロを体感できます。
「ボディシャンプーのぬるぬるがなかなか取れなかった」
以前そう勘違いされたクチコミ投稿もあった程。
いえいえ、本当の温泉成分の効果なんですよ。
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前述のPH値が7,5以上のアルカリ性の源泉は〈美肌の湯〉と称されるほど、お肌がツルツルに。
ただし、入浴後には乾燥しやすいようので保湿のお手入れは欠かせません。
脱衣所洗面台には保湿クリームや化粧水などいろいろなものを取り揃えていますので、対策もバッチリと。
庭の梅が花開いて待ち遠しかった春の到来を感じていた矢先の冬への逆戻り。
でもそういう寒い時期だからこその温泉成分をじっくりと味わうことができます。
城山の頂上になる一軒宿なので周りの目を気にすることのない開放的な露天風呂。
自然の音に耳を傾けながら至福のひと時を楽しんでみては。