宿のおしぼり、今の時代は「布製」と「紙製」どちらが適しているか
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
皆さんは、おしぼりは「布製」と「紙製」のどちらがお好みですか。
20数年前この宿に携わった当時から(たぶんそれよりずっと前から)、当庵ではおしぼりは布製のものをウォーマーで温めトレイに乗せてお出ししています。
今までずっと宿ではそれが当たり前のように思っていました。
ところが、、、
先日行った愛媛、香川でのこと。
それぞれ道後温泉、こんぴら温泉の観光宿に宿泊したのですが、まさに寝耳に水のような出来事がありました。
それが、夕食時に「紙製おしぼりが用意されていた」という事です。
宿泊施設の他、飲食店でも一般的に布製を出されることが多いと思っていました。
なので、ふた月に亘り大型の観光宿で紙製のおしぼりが出された時には、「えっ!」という小さな驚きのような感覚が沸き起こったのです。
そもそもおしぼりは、飲食店の場合は外から入店して手を洗う替わりにまずは使う物でしょうが、宿の場合は一般的にチェックインして手洗い、温泉利用、まして今の時期はアルコール消毒が徹底されているため、手が汚れていることはないでしょう。
それよりも、料理を食べる際に手を使用した時の汚れを落とすためのものであると捉えています。
そこで、当庵で何故おしぼりに布製のものを使っていたかといえば、「ちゃんとしていてお料理に対して見栄えが良さそう」とか、「紙製だと簡素的で安っぽく思われてしまいそう」というあいまいな考えしか思いあたりませんでした。
でも固定概念をなくして考えてみると、なるほどコロナ禍である現在は見栄え云々はさておき、使い捨ての「紙製の方が衛生的であると判断すべきかも」という思いに至りました。
そこで当庵ではしばらくの間、試しに「紙製おしぼり」をご用意するように致します。
どちらかが絶対的な正解、というものではないでしょう。
賛否両論、好き嫌いなどあるとは思いますが、今後は皆様の反応やご意見をお伺いしながら、どちらにすべきか考えて対応していこうと思います。
ご理解いただきますようお願い致します。