入湯税は基本的に宿泊先の現地で「お預かり」します
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
宿泊料をオンラインカード決済でご予約いただいたお客様とのある日のやり取り。
「お飲み物と入湯税併せて●●●円となります」
「あれ?飲み物以外はオンラインカードで決済してるはずだけど??」
こんなケースがたまにあります。
温泉施設にご宿泊の場合「入湯税」なるものを市町村に納める義務が生じます。
宿泊利用者がいちいち市町村に納付するわけにはいかないので、便宜上宿はそれを当該の市町村から代理でお預かりするよう依頼されています。
温泉の利用料ではないので、たとえ温泉に入らなかったといっても支払い義務がなくなるわけではありません。
温泉を利用するうえでのあくまで「税金」です。
一部免除されるケース(いろいろありますが当庵では小学生のみ免除)を除いてすべての方から、お1人につき150円を当庵で「お預かり」することになります。
これを1ケ月ごと合計して四万十市へと代理で納めています。
現在、四万十市では当庵を含め4軒の温泉宿でこの対応を行っています。
四万十市ではこれまで温泉宿が少なかったため入湯税の歴史は浅く、税制が決まったのは平成30年からでまざ4年余りしかたっていませんが、これを財源として、温泉事業を含めた観光行政に役立てるよう有効活用しています。
何故、この入湯税が現地で支払うのが一般的になっているかというと、極端ですが例えば、当日キャンセルされた場合キャンセル料は100%かかってしまいます。
これがオンライン決済で入湯税まで含んでいたら、その合計額がキャンセル料の対象となってしまいます。
入湯税はあくまで宿泊したことが前提の納税ですが、宿泊の実体がないのに入湯税までいただくことになってしまうのです。
オンラインカード決済された宿泊料には消費税、サービス料は含んでいますが、こうしたことから(他にも理由があるかもしれませんが)入湯税はお泊りいただいた宿で、チェックアウトの際にお預かりすることが基本となります。
あらかじめご承知おき下さい。
ただし、じゃらんや楽天などで、飛行機や列車と宿泊をパックでお申込みいただく場合は、入湯税も含んだ料金となっています。
これは、宿泊料、航空運賃(列車代)他を合算したパッケージツアーとして、内訳は明らかにされませんが、それぞれ単体で申し込むより安く、入湯税も含んだひとつの旅行商品として販売するためです。
東京都に宿泊すると支払い義務のある「宿泊税」も同じ考え方ですね。