当庵の屋上展望台は一日のうちに四万十のいろんな風景を映し出す鑑賞スポットです
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
コロナ禍でことごとくイベント関連は中止となった約2年半。
夏の最後を彩る四万十納涼花火大会も例外ではありませんでしたが、この夏3年ぶりに無事開催することができました。
当日当庵にご宿泊のお客様は現地へ出向くことなく、夕食を終えて三々五々館内で花火大会をお楽しみいただきましたが、特に屋上展望台からは目の前に上がるとあって、その迫力ある臨場感に拍手や歓声を上げていました。
当庵は城山の一軒宿という立地であることから、屋上展望台からは四万十川や街の様子を一望することができます。
NHKのロボットカメラが年間の半分くらいの期間据え付けられて、天気予報バックの四万十川の様子はここから映したものです。
他にも数軒四万十川が見える宿はありますが、四万十川の全体の様子を望めるのは当庵唯一だと思います。
≪ 早 朝 ≫
最近では朝晩がめっきりと冷え込み、日中との寒暖差が出てきました。
このような気候になると条件が合えば綺麗な雲海が出現するようになります。
明るくなってきてからの6:00~7:00のうちのほんのひと時の時間帯。
四万十川や街並みを包み込むような雲海はとても幻想的ですが、上から俯瞰で見下ろさないとご覧になることができず、まさしく当庵にお泊りの方だけの特権と言えます。
このような雲海が見られるとき、日中は決まってカラっとした秋晴れになります。
逆に言えば、夜中から早朝にかけて冷え込み、その後穏やかな晴れ間になる時が雲海が出没する条件と言えるでしょうか。
≪ 夕 刻 ≫
また、今頃から冬の期間の四万十川の山間に沈む夕陽はピカイチです。
オレンジ、赤、黄色などのコントラストで彩られた夕焼けは一年で一番美しいと思っています。
夏場には何故かこのような色合いは見られないのですが、一日の中で寒暖の差が出てくることが要因のひとつなのかもしれません。
夕食前、温泉で火照った身体を静める夕涼みにいかがでしょうか。
夕焼けはあっという間に落ちてしまい鑑賞にはタイミングが大事です
≪ 日没後 ≫
そして日が暮れてから。
この澄んだ空気の中では星空が特によくご覧になれます。
当庵の周りには人工の光がないことから、晴天時には満天の星空が広がります。
星座の事はあまり詳しくはありませんが、子どもの頃に習った「W」の形を形成するカシオペア座がよくわかりますよ。
秋から冬にかけたこの時期ならではの自然の織り成す美しさを是非体感してみて下さい。
いずれも気象条件によりますので、いつも必ず見れるというわけではありません。
その際は運が悪かったと思ってご容赦を。
屋上展望台は基本的にご逗留中いつでもご利用できますが、夜間10時から早朝5時頃までは暗いですので足元にはご注意ください。
≪ 余 談 ≫
今から5,6年前、高校生だった長女を学校に迎えにいった帰り。
当庵の駐車場に車が差しかかった頃、真っ暗な空中に七色に光る火柱(?)のようなものを見ました。
他の何物にも例えようがなく、結構な太さだったそれは上から下りてきて空中で消えてなくなりました。
ほんの数秒の出来事でしたが二人一緒に見ていたので見間違えであるはずありません。
その時はふたりして「あ~あ~」としか声が出ませんでしたが、中に入って話しをしても皆半信半疑。
でもあまりの興奮状態でまくし立てたので、あながち嘘を言っているようには思えないとあとから聞きました。
屋上展望台にお客様がいらしたら同じ思いをしたことでしょう。
一体何だったのか。
それを見たのはその時限りです。