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安住庵日記

《入湯税》と《入浴料》の違いを理解されていない方は案外少なくないのかもしれません

こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。

 


ある日のチェックアウト時のお客様との会話。


「お飲み物は〇〇〇と入湯税3名様分で合わせて●●●円となります」と私。


「一人は温泉は利用してないんですけど」とお客様。

このお客様は3名のうち2名しか温泉を利用していないので、1名分は入湯税を支払わなくてもいいのでは、という気持ちだったようです。

 

 

 

温泉宿を利用する場合、宿泊者は〈入湯税〉という税金を管轄する自治体に納める必要があります。


四万十市ではお一人につき1泊150円という条例があり、温泉(観光)に関わることに使用するという目的のための財源に。


でも宿泊していちいち四万十市へ納税することは実質無理なので、宿がそれを代行してお預かりし、月単位でまとめて市に支払うという仕組みです。


預かった金額はそのまま全額納付。


そこに利益は一切発生しません。

 

一方〈入浴料〉はその名の通り入浴施設を利用する際にお支払いいただく料金。


当庵では温泉だけのご利用、いわゆる〈立ち寄り入浴〉のお客様の受け入れを致しておりませんが、ご宿泊の方と立ち寄り入浴の方が混在する宿の場合、ご宿泊の方がお支払いいただく〈入湯税〉はあくまでお預かりしている税金で、立ち寄り入浴の方からいただく〈入浴料〉は施設での売り上げとなります。


入浴料の場合は入湯税は免除されるのが一般的で、温泉施設であっても立ち寄り入浴の場合は入浴料以外に入湯税を加算されることはありません。


四万十市で該当するのは〈四万十の宿〉〈ホテル星羅四万十〉の2館。

 

 



 

こうしたことから、温泉に宿に宿泊したすべての方は(一部免除あり)、温泉に入らなくても入湯税はお支払いいただかなくてはならないのです。

宿で入湯税をお支払いいただく必要のない特例としては、じゃらんパックや楽天パッケージツアーなど。


飛行機の航空券や列車の乗車料金と宿泊料が一体になったもので、それぞれの内訳は明記されませんが総額にはすでに入湯税も含まれています。

 


 

 

 

で、この〈入湯税〉をお支払いいただく方法ですが、クレジットカード等の場合だとカード会社に対する取り扱い手数料が発生してしまいます。

 

何か釈然としませんが、四万十市の代わりに宿で代行して税金をお預かりするのに、お1人につき150円のうち数%の手数料を宿側が負担することになるのです。


今ではクレジットカードで支払いのできる税金もあるようですが、その場合は納税者がいくらかの手数料を上乗せ負担することに。


当庵ではご精算の際、飲み物等をカード、入湯税だけを現金でというのもお手間を取らせてしまうので、すべてまとめてカード支払OKにしています。


入湯税にかかってしまう手数料は飲み物の分にプラスして当庵負担として処理するように。

 

ただし、夕食なしのプランなどで宿泊料がオンラインカード決済済の場合で、他にご精算いただくものがなく入湯税だけのご精算に関しては、現金のみとさせていただく旨ご理解いただければと思います。

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