〈温泉施設の札止め〉って何のこと?
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
「温泉が予定時間より早く終了になっていました」
先日いただいたクチコミ投稿でのコメント。
当庵では温泉のご利用時間を午後4時から11時、朝は6時から8時までとしています。
このクチコミ投稿ではこの時間帯より早く終了になっていたということなのですが、例えば夜11時までご利用できない事態になるなんてことは決してありません。
私自身が管理していますので、お時間内では間違いなくご利用いただけるようになっています。
〈利用できない事態〉なんてまどろっこしい言い方ですが、今回どうしてご投稿の方にこう思わせてしまったのかというと、多分に〈終了の時間でなく入場する時間〉が起因してるのかと。
先にお伝えしたご利用時間には条件があって、〈最終入場は午後10時30分、午前7時40分〉とさせていただいています。
入浴施設では一般的にこの〈最終入場時間のことを「札止め」〉と言います。
最終入場時間とは文字通り〈入場できる最終の時間〉ということで、当庵の場合夜は10時30分を過ぎたらそれ以降のご入場はお控えいただくようになります。
この時間を設けているのは、身体を洗って温泉に浸かっていただき、脱衣所に出てからも着替えやドライヤーなど最低でも2、30分はかかるであろうということから。
飲食店のラストオーダーと同じ考え方ですね。
11時までのご利用時間内であっても10時30分には〈本日終了の看板〉が出ることに。
もちろん札止め前にご入場いただいた方は終了時間まではご利用いただいています。
その時間までには脱衣所からも退出いただくことになり、施設側はそれから清掃に。
想像するにこの方は10時30分を過ぎてから11時までの間に温泉に行こうと思い、〈本日終了の看板〉をご覧になったということではないかと。
「11時まで利用できるはずなのに」という思いから「予定時間より早く終了していた」と思われたのだと思います。
「食事前に1回入って身体は洗っているので10分で出るよ」ということであっても、そうでない方との区別ができないので、〈最終入場の時間制限〉はすべての方に共通の決め事とさせていただいています。
皆さまお好みはそれぞれ。
もっと遅い時間帯に入るのを好まれたり、朝は朝食後に入りたい方などいらっしゃるかと思いますが、なかなかおひとりおひとりのご希望にお応えすることができないのが現状です。
宿それぞれの事情により時間帯はさまざまですが、どうかご理解のうえ決められた時間帯をご確認いただいて温泉をお楽しみいただければと思います。