先月行った《竜王神社》はあの伝説を持つ神社だった
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
先月辰年にちなみ、穏やかな日常を祈願するために訪れた《竜王神社》。
数日前の高知新聞にこの神社で、「女性だけのお宮参り〈漁招き〉が行われた」という記事が出ていました。
足摺岬から車で20分ほどの臼碆(うすばえ)は、黒潮が日本列島に真っ先に接岸するところで、竜王神社から断崖絶壁を眼下に見下ろすと渦を巻いた迫力ある潮の流れをみることができます。
まさに隠れた観光スポットで、ここからの景観の凄さは以前のブログ【知る人ぞ知る足摺岬近くの《竜王神社》の存在感は圧倒的でさえあった】でも書いた通り。
真っ赤な鳥居が海に向かっている竜王神社は〈豊漁〉や〈航海安全〉のご利益があるとされていて、「大漁~っ!!」と声を張り上げるのですが、女性だけで行う行事の特徴的なのが、そのちょっと変わった格好。
年齢も様々な女性たちが海に向かい、揃ってスカートをめくり上げて叫ぶのです。
随分前にそんな言い伝えがあるのを聞いた事がありましたが、この神社のことだったのかと得心。
こんな不思議な習慣がいつから行われているのか定かではないようですが、元々は漁に出た夫が戻らないことを案じた妻が、着物の前をはだけて海に向かって帰還を念じた、という言い伝えがあるのだとか。
藁をもすがる思いで夫を待ちわびる妻の、ちょっと艶っぽいお話しですね。
臼碆は磯釣りのスポットとしても有名で、以前には映画「釣りバカ日誌」の撮影も行われました。
四万十川でもロケがあった「釣りバカ日誌14」ですね。
私が先月訪れた時も神社のところから下を見下ろすと、小さな小島で竿を垂れる太公望がちらほらと。
釣り人の方もふと崖の上を見上げたら、大声を発しながらスカートをまくり上げたご婦人たちを目にしたら、さぞかしビックリすることでしょうね。