カツオ節とはひと味違う高知県の特産品〈宗田節〉ってご存じですか?
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
日本料理を極めるのに欠かせないカツオ節。
ダシに深い旨味とコクを醸し出す独特の日本食文化のひとつといえるでしょう。
この一般的に使われているカツオ節とは一味違う〈宗田節(そうだぶし)〉は、四万十市のお隣・土佐清水市の特産品。
カツオ節より強いうま味成分と疲労回復などの成分が含まれていて、宗田節は全国の名だたる料理人たちをうならせる影の仕事師です。
高知県ではメジカと呼ばれるソウダカツオの漁獲量が全国一であることから、土佐清水市では100年以上も前から宗田節の加工が盛んに行われてきました。
節納屋と呼ばれる加工場がこの集落にはたくさんあって、実は先代の女将はこのうちのひとつ〈たけまさ商店〉の生まれ。
現在はその一番下の弟(現女将の叔父にあたる)が三代目として後を取っている創業百余年の老舗の地域企業です。
私も子供の頃はあの硬い鰹節を専用の削り器でガリガリと削らされた記憶が。
でも今やプロの料理人ならともかく、一般家庭で削り節を削って使うなんてことはあまりなくなっているのでは。
そのためもっと手軽に使えるようにと、たけまさ商店では関連商品の開発に勤しみ、続々と生産、販売を行っています。
中でも私のおススメは当庵でも使用している〈うまみ醤油づくり〉。
これ、ご家庭の醤油さしに小さい宗田節のスティックを入れるだけで、メジカのうま味が溶け出し既存のお醤油が格段に美味しくグレードアップ。
醤油が減ったらまた継ぎ足し繰り返し繰り返し使えます。
ダシが染み出て容器に付着し「ビンが汚れていた」なんて思われたこともありましたが、れっきとした製造元のお墨付きのものなのでご安心を。
ポン酢をワンランクアップさせたい時なんかにもいいですね。
この他にも、そのままふり掛けて使える〈宗田節ほそ削り〉や、変わり種の出汁の効いた和風のポタージュ〈Dashi Pota〉などアイテムは多数。
当庵でもこれらは売店でお土産品として取り扱っています。
また、たくさんある商品は全国発送も。
〈Dashi Pota〉は先日ヒルナンデスで紹介されてから爆発的に売れているらしいですよ。
たけまさ商店では節納屋の見学体験ツアーを行っていて、加工の作業工程を見ることができ、その後〈うまみ醤油づくり〉の体験をすることができます。
足摺岬に向かう手前にあり当庵から小1時間くらい。
非常に珍しい経験をできると思いますので、ご興味のある方は是非ご予約を。