《ご当地交通ルール》高知県の交通マナーあるある
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
交通安全には当然のことながら道路交通法を順守することが必要であることは当然のことながら、日本各地では独自のご当地ルールというものが存在するようです。
よく知られているところでは通称〈名古屋走り〉や〈茨城ダッシュ〉などが有名でしょうか。
四国でも愛媛県には〈伊予の早曲がり〉というのがあり、違反ギリギリの事故にもつながりかねないような行為で度々物議を醸したりしています。
県外出身の私が高知に来て感じた、高知ローカルならではの交通マナーがありますのでご紹介します。
四万十市周辺、幡多エリアに限ったことでしたら他の高知県民の皆様ご容赦を。
●駐車は頭から突っ込んで
車を駐車する際、ぶーっと走ってきて駐車スペースにそのまま頭から突っ込む。
切り返してバックで駐車する意識は基本的に少ないようです。
道路に面した駐車スペースなどからいざ出発する際、バックで駐車(先頭が道路側)しておけば車の往来が少し途切れれば出やすくなるはずですが、前述の場合だとここで切り返しが必要になるため、まったく車が来てない事を確認してからでないと出られなくなります。
駐車する際か出発する際か、どちらか一度は切り返しが必要になるので、駐車する時にした方が理にかなっていると思うのですが。
それどころか切り返してまでわざわざ前から駐車する車も。
車は構造上前輪が動き後輪はそれに引っ張られてくるだけなので、テクニックとしても難しくなるはずなのですが。
但し当庵のような後ろのスペースに余裕がない場合などは、荷物を出し入れするのに前から駐車した方がいい場合もありますけどね。
●ウインカーやハザードを出さない
丁字路で一時停止をした時、当然ながら優先道路の車の通行を待たなければならないですが、その車がこちらに曲がってくるのがわかったらこちらも出ていけると判断するのが一般的。
ところがこのような場合でも優先車両の方がウインカーを出さないために、こちらがなかなか出られないという場面が度々あります。
また、通行中ハザードも出さずにいきなり駐車するといったことも。
走行中から徐々に減速してそのまま停まるという状況です。
ずいぶん前のことですが、前の車とある程度の車間距離を保って走っていた時の事。
前の車が軽い急ブレーキを踏んで道の真ん中でそのまま停車。
何事かわからずそのままにしていたら、あろうことかその後バックしてきました。
こちらのクラクションにハッとしたようで、幸いぶつかることもなく事なきを得ましたが、どうもこの車は道の左側の駐車スペースに駐車しようとしたらしいです(この時は頭からでなくバックで駐車だった)。
正式にはハザード(またはウインカーでも)を出し左側に寄って停車。
後続車を先に行かせてからバックで駐車する。
後ろの車を待たせてまで先に駐車することもマナー的にはよろしくないですね。
●優先道路はあまり重要視しない
街中の十字路で同じくらいの道幅の信号のない交差点の場合、たいがいどちらかは一時停止の表示があり、もう一方のクロスする道が優先となっているはずです。
この優先道路を通行している時に、横道の一時停止の方から急に出てくる車や自転車が本当に多いんです。
街中なのであまりスピードを出していませんが、まったくこちらを確認(目視)せぬままノンストップで出てくるのでヒヤヒヤしてしまうこともしばしば。
明らかな幹線道路と脇道の場合はともかく、商店街などを通行する時によく見かける光景です。
前述のことも含め、これは多分に土地の広さに対しての車の台数が少ないことによるものではないかと思っています。
この辺りは車がないと生活しづらい土地柄ですが、全国的にも免許保有率も車の保有率も案外高くありません。
車の往来が密集していないので、自身であまり不便に感じることがないのではと。
でも事故につながっていないのはたまたまなのかもしれません。
駐車場の件はともかく、やはりウインカーや優先道路など最低限のルールは守るべきですよね。
観光に来られ土地勘のないところを運転するのは緊張されものですが、ある種の緊張感はある意味必要。
高知県では脇道を入ると細い道が多くなることがたくさんありますので、周りの車には十分ご注意のほどを。