《テレビの字幕放送機能》恥ずかしながらその重要性に気付いていませんでした
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
昨日お泊りいただいた方からの内線電話。
「このテレビはどうやったら字幕を表示できますか?」
ご夫婦でお泊りのお客様でしたが、ご主人が聴覚障害を持たれているためにテレビは字幕放送が必要であるとの事。
でもその客室のテレビではその操作方法がわからないとのお問い合わせでした。
過去にもたまに聴覚障害の方がお泊りになられ、健常者の付き添いの方がいらっしゃらない場合は、小型のホワイトボードでやり取りをさせていただいておりました。
でも今までこのようなことは経験がなく、正直この時まで〈どのようにしてテレビを観るのか〉という疑問すら持ったことがありませんでした。
通常テレビには字幕機能が付いていることさえも、まさに寝耳に水。
青天の霹靂です。
事務所のテレビのリモコンを確認すると確かに〈字幕〉のボタンが。
ですが、そのお客様のお部屋に出向きリモコンを確認しても、おっしゃるようにどこにも字幕ボタンは見当たりません。
いろいろなボタンから試してみてもどうやっても字幕の表示はできず、申し訳なかったのですが結局諦めていただくことに。
客室のテレビを買い替える際このような機能のことなどまったく把握しておらず、取り扱い説明書もどこにいったのかわからないので、お帰りになったあと試行錯誤を繰り返し、いくつかのボタンの組み合わせでやっと表示する方法を見つけることができました。
すべての客室も確認したところ、9部屋のうち〈字幕〉ボタンがあったのは3室のみ。
他の6室はボタンがありませんでした。
テレビのメーカーによってそれぞれ操作方法(ボタンの名称等)は異なるようで、初めてその形式のものを手にするお客様には当然分かりようがありません。
今まで聴覚障害のある方がお泊りになられた時、こういったお問い合わせがなかったという事は、たまたま〈字幕〉ボタンのあるテレビだったのか、自力でその操作方法を探し当てたのか。
さらに、この字幕放送機能ではドラマなどは表示されるようですが、メジャーリーグの試合やテレビショッピングなどは表示されないという発見も。
CMはないだろうなと思っていたら、字幕が表示されるものもありました。
今までまったく考えが及ばず本当にお恥ずかしい話です。
今回のお客様には大変ご不便をおかけしてしまいましたが、ひとつ大きなキズキを得た出来事でした。
このようなお問い合わせがあった際キチンと説明することは、宿側の当然の使命だと痛感しました。