日本三大鍾乳洞のひとつ《龍河洞》で体感した感動と注意すべきこと
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
前回のブログで《のいち動物公園》のことをご紹介しましたが、実はその日の午後からは、車で約10分の《龍河洞》へと足を延ばしました。
近いですが高知県香南市から香美市への移動となります。
日本三大鍾乳洞のひとつである龍河洞のことはもちろん認知はしていましたが、恥ずかしながらこれまで一度も訪れたことがなかったのです。
辰年ということもあって、今年の行くべきスポットのひとつとしていていました。
のいち動物公園との位置関係も、調べて初めて知ったような体たらく。
鑑賞後には、自分自身で体験しないとこんな感動を伝えることはできないとつくづく思い知らされた、そんな出来事となりました。
専用無料駐車場から歩くこと数分。
目の前には長い階段があり、そこから入り口まではかなりの上っていくことになりますが、階段横にはエレベーターが。
この先トイレはしばらくありませんので、上がる前に済ませておいた方がいいです。
エレベーター終点には小さな入り口があり、すでに厳格な雰囲気が漂っています。
おっかなびっくりに、いざ出発。
一人の研究者が100年近く前に洞窟の探検に尽力し、ルートを発見し現在の龍河洞の礎になったということです。
現在では鑑賞しやすいように通路や手摺りが施されているのですが、それでも狭い箇所やかなり腰を低くしてかがまないと進めないところがあります。
入る前に「大きな手荷物は龍河洞観光センターにお預けください」という表記の意味がわかるように、なるべく身軽な格好で両手が使える状態がいいです。
リュックもいいですが、身体を横にしてもつかえてしまうかも。
映画「インディジョーンズ」さながらそうして進んでいくと、周りに広がる永い歴史に作られた芸術作品の数々。
ところどころライトアップされていて幻想的、神秘的な光景にあっけにとられしばし見入ってしまいます。
ひとりの僧侶に向かい合う数人の僧侶
実際に肉眼で見るのはやはり感動が全然違いますね。
鍾乳石のつららは1cm伸びるのに100年かかるらしく、ここまでになるのに1億7500万年という気が遠くなるような年月がかかっているとのこと。
このような状態で保存できているのは見事のひとことです。
洞中には滝も2カ所。
どこから水が集まってきてどこへ流れていくのか、本当に不思議です。
パワーの塊のような雰囲気が漂いまくりです。
大昔に実際人が使っていたであろう壺が鍾乳石に包まれてしまっているところも。
ここでは本当にそういう現象が起こるのか昭和12年から実験をしていて、今年で87年目の様子を見ることもできます。
1周40分ほどのコースですが、中にはかなり長い上りの階段もありますので、小さいお子様や体力にあまり自身のない方、閉所恐怖症の方は入場を控えた方がいいかもしれません。
実際の洞窟探検家のようにヘルメットを装着し、小さい穴を這いつくばり、ロープをつたって身体の半分を水に浸かりながら進むという〈冒険コース〉もあるようです。
もちろんガイドさん付きですのでチャレンジ精神のある方は予約を。
正直《龍河洞》がこれほどまでに素晴らしいところだとは思っていませんでした。
行くまでの印象とはだいぶ違う感想となりました。
是非たくさんの人に行っていただきたい高知県の観光名所だと自信をもって断言できます。
高知市に泊ったあと《のいち動物公園》《龍河洞》をまわっても、十分に四万十市まで移動できます。
その翌日に四万十観光という、そんな2泊のご旅行コースはいかがでしょうか。
追記:
午前中訪れたのいち動物公園でもそうでしたが、施設の周りの樹木や草木にはひとつひとつ丁寧に名前等が記してあるプレートが。
牧野富太郎博士の培ってきた功績を生かそうという高知県の対応には、高知県民でありながらも感心させられました。