城マニアにはたまらない!《現存天守・高知城》は果てしない歴史の深さをうかがい知ることができる
こんにちは、安住庵・支配人の渡邊です。
現在日本には、築城した時の天守閣がそのまま残っているお城が十二あり、それを〈現存天守(げんそんてんしゅ)〉というそうです。
そのうちの一つでこの国の重要文化財となっている高知城は、1727年城下町の大火でほぼすべてが焼失し、すぐに復興に着手しましたが完成には20年以上もの歳月を要したようとか。
高知県民になって三十数年の私。
そんな高知県のシンボル的な建立物へは、行こう行こうと思いつつなかなか今まで実現できなかったという不甲斐なさでしたが、先日ついに、近くに所用があったついでにやっとやっと足を延ばすことにしました。
この日は市内で宿泊の予定だったためホテルに車を駐車してから、路面電車で付近の停留所まで。
お城の位置は結構手前から確認できるので、プラプラと歩くこと数分。
お濠を渡ると公園敷地内に入っていきます。
そこからでも随分と先にそびえ立つ荘厳な建造物に圧倒されるかのよう。
板垣退助や山之内一豊の妻の像の脇を通り抜け、石段を上がってはまた石段の連続。
周りに敷きめぐらされた石垣は見事のひと言です。
築城の際に近江から招集された技術者集団による作業で、雨の多い土佐にあって水はけはとても重要な課題だったらしく、数多くの水路が設けられ石樋から排水される設計に。
三の丸で発掘されたその構造を実際に見ることもできます。
敵の立場からするとお城は見えていてもなかなかたどり着けない難攻不落の要塞ともいうべきでしょうか。
攻め込むのはさぞかし大変だったろうなと思いつつ。
そんな思いを胸に正面入り口に到着。
城内は家老の詰め所なども綺麗に保存されていて、当時の様子をうかがい知ることができます。
現代人との身長差なのでしょう、欄間や梁が低く張り巡らされていて、身長180センチを超える私には頭をぶつけないよう注意する必要が。
また上階へと上がる階段は急こう配で、手すりにつかまっていかなければならず、お足のご不安な方は少し厳しいかもしれません。
各階見応え十分でじっくりと鑑賞しつつ最上階フロアへ。
城主の気持ちに思いを馳せて周りの景色を見下ろすことができますよ。
現存天守の十二城は四国には高知城の他、松山城、宇和島城、丸亀城と4つあり、城好きの方にとっては四国は萌えのスポットなのだとか。
その中でも高知城は、本丸の建築群がすべて残されている日本唯一のお城とのこと。
そんな歴史的建造物に今まで触れ合わなかったことに今更ながらに深く反省。
梅の時期にはまだ少し早かったですが、時期になればもっと楽しめそうでした。
ちなみに城内の桜は高知気象台が定める標本木になっています。